日経平均のもみ合い突破の条件は?~国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

 

NYダウは1987年1月以来、30年ぶりに12連騰し、史上最高値を連日更新している。当時を振り返ってみると、NYダウは1月2日の1927ドルから連騰し2104ドルまで約9%上昇した。その後、8月25日の2722ドルまで上昇相場は続き、年初からの上昇率は約41%であった。そして世界の金融市場を大混乱に落とし入れた「ブラック・マンデー」が10月19日に発生し、NYダウは一日で508ドル下落した。約23%の下落率であった。1987年当時の日経平均は、1月5日の1万8820円から強気相場が続き、東京市場が初めて2万円の大台に乗せたのが1月30日であった。その後も上昇相場を続け、10月14日に2万6646円まで上昇した。年初からの上昇率は約41%であった。
そしてNY市場のブラック・マンデー翌日、日経平均は一日で3836円急落した。下落率は約15%であった。「歴史は繰り返される」可能性を考慮した場合、今年の後半の世界の株式市場に、特段の注意を払う必要がある。NYダウが最高値を更新し続けているにも関わらず、日経平均は昨年12月半ば以降、1万9000円から1万9500円のレンジ相場を続けている。約50日以上に及ぶ「もみ合い相場」を、いつ突破するのかを注目している。今年1月4日の1万9594円を終値で突破すれば、2015年の高値2万0868円を目指すことになる。

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