【潮流】岡山 憲史~日経平均はボックス離れ

潮流|株式市場新聞

新興から大型へ資金シフト

アメリカ大統領選後のNYの動きが参考に

日経平均は2カ月半続いたボックス相場を上離れた。1万9500円超は売り、1万9000円を割れは買い。昨年12月半ばからの日経平均の動きだ。
3月2日の日経平均は一時、1万9668円まで上昇し、1月5日に付けた高値(1万9615円)を超えて年初来高値を更新した。長く続いたボックス相場からようやく脱出した。既にドル建て日経平均は2月24日に171.85ドルと2000年4月以来16年9カ月ぶり高値を更新している。3月3日の日経平均は下落したが、2日にソシエテとメリルが225先物とTOPIX先物に大口売りを出して仕組んだ短期の取り組みで心配はない。今後は2015年12月18日に付けた1万9869円を越え、今月には2万円の大台に乗せるだろう。
日経平均がボックス相場に入ってからは投資家の資金は新興市場に向かった。3月3日まで日経ジャスダック平均は16日続伸した。1991年7月3日以来、25年8カ月ぶりの高値だ。16日続伸は、2010年12月以来の長さとなる。
今後、東証1部市場の売買代金が増加しながら日経平均が2万円台に乗せるような動きの時には新興市場から資金が流出し売りが出やすくなるため注意が必要である。ただ、新興市場には高成長で魅力的な銘柄が多数あり、個別ではまだまだ上昇余地の高い銘柄はあるので選別して投資すれば良い。
大型銘柄に資金が流入する時にどのような業種が買われるか。昨年、11月8日のアメリカ大統領選後の動きが参考になる。大統領選でトランプ氏が勝利した11月9日から11月18日までの業種別騰落率を調べると、証券(+18.6%)、保険(+18.5%)、海運(+17%)、造船(+16.4%)、銀行(+13.9%)、窯業(+15.5%)、鉄鋼(+11.9%)、機械(+10%)などの上昇率が高かった。
今後、日経平均株価が2万円の大台に乗せる過程では同じような業種が買われることになることが予想される。
潮流銘柄はTOKY OBASE(3415)ユーザベース(3966)マーキュリアインベストメント(7190)

 
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

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