着実に値上がりする展開~光世証券・執行役員 西川雅博氏

光世証券・執行役員 西川雅博|企業速報 証券市場新聞

世界的にはリスクオン基調だが、日本はここに来ての国内政治リスクもあり、投資家の慎重姿勢が続いている。
ただ、日経平均株価の高値持ち合いが3カ月に及び、テクニカル面からはボックス上離れが近づいていると見ている。背景としては、トランプ政権の経済政策への期待が、相場に十分に織り込まれておらず、4月以降も期待が継続していくことだ。思惑が先行して活況相場にならない分、相場上昇の持続性は強まるであろう。足元の景気指標やトランプ政権の経済政策の具体化、来期の企業業績見通しなどを確認しながら、を想定している。日経平均の2万円乗せは、新年度入り以降の比較的早い時期にも実現すると見ている。
足元では上値の重いドル円相場だが、新年度入り以降は好調な米国景気とトランプ政策期待から、円安傾向が強まると予想する。特にレパトリ減税の行方は要注目であろう。実現すれば、ドルの実需買い期待からドル買いの圧力が強まる。円安要因で17年度企業業績が10%以上増益予想なら、日経平均で2万1000円台も視野に入る。
一方、欧州の政治リスクは、オランダ総選挙の結果を受け一旦沈静化に向かい、保護主義の流れが一気に加速することはないと見る。期末に向け国内政治リスクの高まりなどで弱い場面があれば、押し目買いの強気で対処したい。
個別では日本ガイシ(5333)、コマツ(6301)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)に注目。

 

◆光世証券・執行役員 西川雅博プロフィール◆

1960年奈良県生まれ 1982年早稲田大学政治経済学部卒、大和証券入社 1990年より光世証券 法人部、営業部長、現在コンサルティンググループ担当。

 

 

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