225先物「ハチロク」の裏話~桜は満開も株価は安値更新

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

騰落レシオの78%台は売られ過ぎのゾーン

「桜が咲くころには株価は2万円」と言っていた日経平均は6日にボックスの安値を更新、1万8532円65銭と年初来安値を付けた。
7日には場中に米国がシリアに巡航ミサイルを発射したとの報道が伝わり「有事の円買い」で110円90銭だった為替が一気に110円15銭まで上昇、日経平均もプラス圏から変わらず水準まで売られた。
4月限プットの1万7500円は寄り後6円だったのが下がる過程で31円まで上昇、1万7000プットも2円が12円まで上昇した。日経平均がプラス圏であるのにプットのプレミアムは大幅上昇した。
こうなったら理論価格なんてあったもんではない。プットの売り方が反対売買しにいってもその注文に反応しアルゴは上値をどんどんつけて来る。秒単位で価格が変わるため手動での発注はアルゴの動きには到底太刀打ちできない。
ディーラーにはロスカットルールがあるためある一定の評価損を抱えると強制決済させられる。その水準にならないようヘッジを入れて運用するのだが最近のオプション市場は投資家の考えてる価格でポジションを作らせてくれないのが現状である。
日経平均が小幅の動きのときは値付きが悪く、動くときは極端に動く。動くときはスピードが早く手動発注ではどうしても遅れをとってしまう。やはり手発注のオプションディーラーは衰退していくのだろうと感じさせられる金曜日の相場であった。
相場はボックスの下限を割れてきているため戻り売りの展開となろう。5日線(1万8780円処)で頭を抑えられている状況で終値で抜いてくるまでは下がったところを買いで5日線近辺で売りをしたい。
騰落レシオは78%台と売られ過ぎのゾーンに入ってきておりここからの深押しの可能性は低いだろう。今週のレンジは1万8300円から1万9000円程度と見込む。
(ハチロク)

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