昨日の日経平均は3日続落となりました。シリアや北朝鮮の地政学的リスクの上昇に加え、トランプ米大統領はドルが「強くなり過ぎている」とし、FRBが低金利を維持するのが好ましいとの見解を示したと伝えられ、108円台の円高進行を嫌気しました。
トランプ発言は毎度のことであり、足元の円高は需給要因による面のほうが大きいのではないでしょうか。たまたま繰り返されたために反応しましたが、それで100円を割る円高になるとは思えません。
米軍が北朝鮮に空母を派遣したとはいえ、ティラーソン米国務長官は4月9日に「米国は北朝鮮の体制に感心がない」と発言していることから、米軍による即時攻撃の可能性は低いと思われます。
米国が単独攻撃を行えば、1953年成立の朝鮮戦争の停戦協定を破ることになります。そうなれば中国やロシアによる北朝鮮への軍隊の派遣も見込まれ、そのことによる情勢が混迷化するリスクが高まることは避けたいところだと思われます。
水曜日に4月7日時点の信用取引の評価損益率が発表されましたが、4週連続の悪化でマイナス9.49%と昨年11月11日以来、約5カ月ぶりの大きさとなっています。そこから更に株価は下げている訳ですから、そろそろ追証も発生しだしているのではないでしょうか。
信用残高は7日現在で2兆5864億円と高水準で推移しており、投げ売りによる整理が進まないと底打ち反転は難しいものと思われます。
もう一段の下落に備えておく必要がありそうですが、そこは絶好の買い場になると思います。
危機はチャンスです。
日々勇太朗