高野恭壽の相場指南~新たな懸念のフランス大統領選の動向

高野恭壽|高さん 証券市場新聞

注目の北朝鮮の行動ですが、16日早朝にミサイルを発射したのですが、失敗に終わりました。それに対する米軍の対応は何もしておらず、にらみ合いのままでした。
緊張感が高まったままで今週の日経平均はどのように推移するのでしょうか。北朝鮮との緊張は中国の出方がカギを握っています。その中国は北朝鮮の定期便の停止を決めました。制裁としては大きな前進ではありませんが、北朝鮮に対してはこれ以上威嚇すれば更なる制裁をするという前触れとみることができ米国を納得させる制裁が近く出される可能性がでてきたといえるでしょう。北朝鮮は自ら先制攻撃をかけることは決してしません。米国も中国、韓国、日本などへの外交交渉を重ねていますので、当面、威嚇行動にでることはないと考えられます。米空母が朝鮮半島に到着したからと言って先週以上に緊張感が高まるとは考えられません。それよりもフランスの大統領選の動向が新たな懸念材料として浮上していきました。少し前までは極右政党と中道右派政党との争いとみられ、第一回目の投票で極右が勝ったとしても第二回目の投票では中道右派が勝利して結局、EU離脱はないと予想されていました。しかし、ここへきて極右派と極左派の争いになっています。どちらもEU離脱を掲げており、決選投票になってもEU離脱の可能性が現実味を帯びてきたのです。22日の投票を前にして緊張感が高まっていきそうです。地政学リスクな懸念の台頭で日経平均は戻す局面がなかなか見いだせない状況のままで推移する可能性が出てきました。円相場も円安に向かう間もなく円高に振れたままになりそうです。4月に入っても下落傾向から抜け出せず18000円割れも視野に入ってきたことになります。引き続き、現金比率を高めて懸念材料の成り行きを見守る姿勢を保つことです。焦らず、チャンスを待つことです。

高野恭壽

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