18日の東京市場は続伸、NY株高と円安を追い風に日経平均は一時200円近くまで上げ幅を広げましたが、朝高の後は戻り売りに上げ幅を縮め、結局63円高で引けました。東証1部の売買代金は概算で1兆7700億円と活況の目安とされる2兆円を割り込んでいます。
これだけを見ていると戻りは鈍く、下値への警戒を解けません。ただ、円安はリスク回避の米長期金利の上昇が一服したことが要因で、後場に入っても三菱UFJFG(8306)をはじめとしたメガバンクが底堅く、直近急落していた中小型株のなかに急反発する銘柄が増えてきました。
北朝鮮有事によるショック安の懸念はくすぶり続けているものの、リスク回避の売り圧力は弱まっており、一旦戻りを試す局面にきたと感じています。このため、突っ込み場面を待つ基本スタンスを変更し、下げ止まりから反発に転じた中小型株で値幅を狙いたいと考えています。
戻り相場の指標はリスク回避の米長期金利の動向を反映する為替とメガバンクということになるでしょう。ただ、メガバンクを追撃しても値幅を取れません。中小型から動物高度医療(6039)の新値抜けから一段高に期待、信用規制が解除された澤藤電(6901)の動きに注目です。
花咲 翁