「転ばぬ先のテクニカル」~重要日程が山積

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の東京市場は仏大統領選の第一回投票の結果を受けて急騰となりました。選挙結果は大方の予想通り、中道系独立候補のマクロン候補と国民戦線のルペン党首が5月7日に行われる決選投票に進むことになりました。

中道系のマクロン候補がルペン候補の得票率を上回り、第一位です。第二回大統領選では、中道系の支持者の多くがマクロン候補を支持すると予想されており、大統領に選出される可能性が高いとみられています。

それにしてもマクロン大統領となれば、EUはうまく機能するのでしょうか?マクロン氏39歳、メルケル氏は63歳です。

親子ほどの歳の開きがあります。

また、市場予想通りの結果でこのような反応をマーケットが示すとは意外です。昨年のブレグジットや米大統領選の世論調査が間違いだらけだったことから市場参加者はかなりのヘッジをしていたものと思われます。

日経平均は1万8648円~1万8840円に日足の窓を空けました。

4月17日以降では二空目です。日足はほぼ十字足の陰線形成。一目均衡表では転換線にタッチしました。今回の下げ幅の半値戻しが1万8946円であり、戻り売りが出てくる水準に接近してきました。

スケジュールを確認すると本日25日が北朝鮮人民軍創軍85周年であり、再び軍事的な挑発に踏み切る可能性に注意は必要でしょう。先週末にはロシア国軍が北朝鮮との国境に向けて装備や部隊を移動させているとの一部報道(大統領府はコメント拒否)もあり、昨日はトランプ大統領が予定を急遽変更し安部首相と電話会談を実施等きな臭い話しが出てきています。

また、26日にはトランプ大統領が税制改革を発表するとのことで、中味がどのようなものなのか。28日には米暫定予算の期限を迎え、週末からは日本がゴールデンウィークの大型連休に入るため、動きがとまることも考えられます。そして5月7日に仏大統領選の第二回投票、9日に韓国大統領選挙と警戒される日程が続きます。

重要日程が詰まっているところにGWが挟まっているために、リスクオンするのも躊躇されるところ。取り敢えずこの上昇で一旦は現金比率を高めておくことが賢明かもしれません。

日々勇太朗

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