28日の東京市場は続落となりました。5月第1週は立ち合いが2日間しかないことや、米雇用統計の発表を控えていること、税制改革を含めてトランプ米大統領の政策実行への不安感がぬぐい切れないことも上値を抑えています。為替が1ドル=111円台で落ち着いていることから、下値を売り込む動きはありませんが、短期的な戻りに一巡感もでていることから、気になる銘柄あれば下値の打診買いにとどめたいところです。
個別では3月決算企業について、アドバンテスト(6857)は今期29%営業増益を予想したものの、コンセンサスに届かなかったとして売り込まれました。週明けは今期73.2%の大幅営業増益を発表したソニー(6758)の株価動向が注目されますが、決算発表に絡めた売り買いにはリスクが伴いますので、発表後に株価が落ち着いた場面で売り買いを判断するのも一法かと思われます。そのほかでは任天堂関連のメガチップス(6875)とホシデン(6804)、成長期待の動物高度医療(6039)、リバウンド狙いの澤藤電機(6901)の注目銘柄に変更はありません。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/