14日の東京市場は小幅ながら続伸で引けました。寄り付きで算出を迎えた株価指数オプションSQ値は2万0151円と15年8月以来約2年ぶりに2万円を上回りました。小幅な値動きに終始しており、上値の重い印象は拭えませんが、この日は指数構成銘柄であるファーストリテの下落の影響が大きく、それを除くと全般相場は底堅い印象でしょう。
7月のオプションSQまでは6月第2週のSQ明け後から5週間もありましたが、8月のSQまでは4週間、しかも7月17日と8月11日が祝日であることを考慮すれば実質立ち合いは少なく、先物で波乱となる影響は少なそうそうです。週明けから始まる第1四半期決算で好決算が確認されれば個別物色の盛り上がりから上値を試す展開を期待したいものです。
個別ではこのところに人気を集めていた中小型の低位株も変調をきたしています。タカタが大幅続伸でスタートしたあと一時マイナスに沈むなど乱高下しており、早くも低位株全般への影響が心配される状況になっています。値動きの悪い銘柄は利食い、損切りを含めて手仕舞うタイミングでしょう。
為替を睨みながら半導体などのハイテク株を見直す場面と読んでいます。個々で決算内容を吟味する必要がありますが、新しい流れに備えましょう。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/