米FRBの動向を注視~光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理 小川英幸氏

◆好業績銘柄、個別では「あらた」◆
◆光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理 小川英幸氏◆

米国の債務上限が12月まで引き上げられたことにより、米国に対する不安が一つ解消された。また、ハリケーン被害に対する予算が必要であろうことから、予算の編成も当初想定されたような混乱はないのではないかという見通しも浮上してきたことから、米国株は高値を更新する展開となっている。日本株は北朝鮮のミサイル発射リスクから敬遠されているものの、日本にミサイルが落ちることはないという見方が多数となってきたのか、ミサイル発射に市場が動揺しないようになってきている。
これらの動きを見ると市場はひとまずは地政学や政治のリスクを織り込んだように見える。この先の不安材料はFRBの動向だ。9月19日と20日にFOMCが行われるが(結果発表は日本時間21日の午前3時)、足元の経済指標が堅調であるため、資産購入額の減額が決定される可能性は高く、市場の注目は年内の金利の引き上げに移るであろう。しかし、それほど急激な利上げはないと見られ、資産価格が大きく崩れることはないだろう。
このようにみると、投資環境は8月よりも株価にポジティブなってきているように感じる。このような環境では、好業績銘柄で運用益を得たいところだ。
銘柄としてはあらた(2733)を挙げたい。同社はドラッグストアなどに日用雑貨や化粧品を卸す会社である。ドラッグストアの業績が堅調であれば、同社の業績も上がるという形で、昨年度は最高益を更新している。8月2日に今年度の第1四半期の決算が発表されたが、売上高は前年同期比3.5%増の1837億円、営業利益は同20.4%増の24億5700万円、純利益は同36.4%増の17億9500万円と、昨年度を大きく上回る業績となっている。同社の通期見通しは純利益で前期比6.9%増と第1四半期の利益からみると保守的で、上方修正も期待できる。何より、これほど利益の増加がみられるのに、時価はPERは13.58倍と割安な水準にある。
 

プロフィール
1977年滋賀県生まれ 2000年滋賀大学経済学部卒、光世証券
入社後先物オプションや現物の自己売買部門を経て、2015年12月よりコンサルティンググループに所属

 

 

 

 

 

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