225先物「ハチロク」の裏話~難しい10月相場

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

週後半は警戒

かつて政権を奪取した野党第1党の民進党は小池都知事が立ち上げた新党「希望の党」に吸収される形で今回の選挙に望む。
「名を捨てて実をとる」と前原代表は発言したが結局「政治家、落選すればただの人」ということだろう。みんな勝ち馬に乗りたいのである。日増しに「希望の党」の存在感は増してきているがこの新党立ち上げのシナリオを裏で書いたのは自由党の小沢氏と見られている。小池都知事は「しがらみのない政治を」と言っているが小沢氏の名前が挙がってくること自体「しがらみ」を感じる。安倍首相もここまで新党の逆風が吹くとは想定していなかったのではないか、株価も高値圏にあり経済環境も良好な今なら解散しても自民党だけで議席数過半数を取れると読んだと思う。安倍首相は選挙で自民党が単独で過半数を取れなければ首相を辞任するとまでいった。選挙はみずもの。「大義なき総選挙」は安倍政権が自ら掘った穴に落ちる思わぬ展開も想定しなければならなくなった。政界の動きには要注意である。
相場は高値揉み合い状態。先週は6日連続で陰線となるなど急騰後利食いがでて上値が重い展開となったが大幅反落はなく利食い売りを順調に消化しているように感じた。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの△2σ(2万0633円処)から△1σ(2万0234円処)の間で推移している。流れは15年4月の高値(2万0868円)を目指す展開となっているが32日周期の上昇リズムは10月8日まで。
10月10日は朝鮮労働党創建記念日のため再び北朝鮮の挑発活動が実施される可能性もあり、週初は高くても週後半には警戒感から動きは鈍くなろう。(ハチロク)

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