星野三太郎の株街往来~103系の引退

大証|企業速報 証券市場新聞

大阪環状線を半世紀近く走り続けたオレンジ色の103系が10月3日に引退した。筆者が引退を知ったのは、9月下旬に取材で環状線を経由して桜島線でユニバーサルシティ駅へ向かう途中だった。乗車している103系が桜島線を通過するは今日が最後という社内放送が流れたときだった。子供の頃から乗り続けていただけに、引退すると聞いて感慨深いものがあった。
103系が引退するのは老朽化が最大の理由だが、新型車両が1車両あたり3枚のドアに対して103系が4枚ドアであることも理由だそうだ。全車両が3枚ドアに統一されれば、ホームドアの設置が容易になる。転落事故が後を絶たないだけに、そういう意味でも引退は仕方がないと感じた。
身近なところでは、スマートフォンをモデルチェンジする1年おきに買い替える知人もいる。車だって電気自動車が普及するなんて時代になり、様々な機器のライフサイクルが短くなっているだけに、半世紀も動き続けたなんて、凄いことだと思う。メンテナンスに携わってきた方にも敬意を表したい。103系の引退を通じて改めて大切に使い続けることの重要さを感じた。

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