日本電産の動向は大事【転ばぬ先のテクニカル】

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海運、鉄鋼切り返し安心感

昨日の東京株式市場は4日続伸しました。前日は鉄鋼と海運のみ沈みましたが、昨日は卸売りと銀行のみ下落で、33業種中31業種が連日上昇ということになりました。前日、陰線包み足となった海運株指数は戻り高値を更新。鉄鋼株指数も切り返し、前日高値に接近し、市場に安心感を与えたものと思われます。

窓埋め出来れば上の窓埋め期待

ただし、4日連騰ではありますが、前日に比べて値下がり銘柄数は増加しました。日経平均の上値は2万7473円まであり、12月16日~19日に空けた日足の窓上限の2万7488円に接近しました。この窓を埋めることが出来れば更に2万7987円~2万7713円の窓埋め期待が高まります。

相場暖まるも気になる日本電産の下方修正

25日騰落レシオが110%台に乗せてきました。相場が暖まりつつあり、広範囲に物色の手が伸びだしていることが伺えます。ただし、日本電産の下方修正は気になるところです。中国経済の減速と欧州市場の車載向けモーターの在庫調整により、2023年3月期の連結純利益を56%下方修正し、600億円になりそうだとしました。

永森会長は関前社長に責任押し付け

オンラインで決算説明会が行われ、永森会長兼最高経営責任者は「外部から来られた方が好き放題の経営をして負の遺産を作った」と関前社長に責任を押し付けました。永森氏が三顧の礼で招いた方のはずなのに、ひどい言い分ではないかと感じました。

下方修正織り込みか指標株として見る

株価は急落しましたが、寄り付き直後の安値からは戻し、日足は陽線を形成しました。本日より急落部分を取り戻せるのか、逆に底割れしていくのかはとても重要です。これから決算発表が本格化していきますが、下方修正を株価が織り込んでいるのかどうか、この辺りを探る指標株として株価動向を見ていく必要がありそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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