8日午前の東京市場は反落、日経平均は73円安です。108円台前半まで進んだ円高が重石になり、売りが優勢でした。9日に北朝鮮建国記念日を控え、挑発行動を警戒した売りも出たようです。前場段階の東証1部売買代金は概算で1兆6800億円でした。SQ推計値は1万9278円13銭です。
北朝鮮を巡る地政学リスクに加え、円高やNY株の戻りの鈍さも気になるところで、後場からはさらに手控え気分が強まりそうです。警戒を解けない状況ではありますが、好調な企業業績が支えとなり、下値は限られていると見ています。新興市場もほぼ需給整理が一巡したようで、ジャスダックは続伸、マザーズは反発しました。
注目銘柄のキーエンス(6861)、日本金属(5491)が強い動きで、安川電機(6506)や岡本工作機械(6125)、ゼンリン(9474)もしっかりです。きょうの後場は週明けをにらんでこれら好業績・好需給銘柄の緩んだところに打診買いを入れてもいいでしょう。ただし、投資枠に余裕を持たせることが前提です。
花咲 翁
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