新製品で更なる飛躍目指す|大森屋(2917)【銘柄探究】

取材メモ|企業取材 証券市場新聞
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21年9月期は大幅な増益

大森屋(2917)はコロナ禍でも業績は順調に拡大し、21年9月期は連結売上高で179億400万円(前の期比0.9%減)と減収ながらも営業利益では4億7000万円(同37.5%増)と大幅な増益を達成した。斬新な新商品の投入で更なる飛躍が期待される。

「バリバリ職人シリーズ」が好調

同社は加工のり製品での唯一の上場企業として、高いブランド力を誇る。進物品については、冠婚葬祭向けの需要が減少し、業務用海苔もコンビニエンスストア等が販売不振になるなどコロナ禍による影響を受けているものの、「バリバリ職人シリーズ」が好調に推移し、家庭用海苔は10.1%の2ケタ増収を達成している。稲野達郎社長は「仕入部が頑張ってくれたお陰で質の高い海苔を仕入れることができ、経費削減効果の成果もでている」が大幅増益に繋がったとした。続く22年9月期は「収益認識に関する会計基準」等を適用のため前期と単純比較はできないが、売上高で147億500万円、営業利益で5億800万円と更なる利益拡大を見込んでいる。

稲野達郎社長

22年2月10日から新たに投入

目標達成へ向けて22年2月10日から新たに投入するのが「パリパリわかめ兄貴・姉貴」の2商品と「カリカリ梅昆布」、「有明海産焼きのり」シリーズ3品、「バリバリ職人ペヤング激辛やきそば味」と減塩ギフト商品「GA―20」、「GAー30」で、これら新商品で合計8億4700万円の売り上げを見込む。

「パリパリわかめ兄貴・姉貴」

パリパリわかめシリーズは既に韓国ごま風味と梅ごましそ味が発売半年で1.2億円の売り上げとなる人気商品となっており、今回、新たに「パリパリわかめ兄貴・姉貴」として香ばしかつお醤油味の兄貴と甘辛韓国ごま油風味の姉貴の2アイテムをを投入。香ばしかつお醤油味の兄貴はふりかけの定番「かつお」にごま油と香ばしを合わせた新定番を目指し、甘辛韓国ごま油風味の姉貴はトレンドとなっている韓国ごま油と韓国風甘辛で食欲をそそる味付けに仕上げている。

 

「カリカリ梅昆布」は混ぜご飯やトッピング用途も

「カリカリ梅昆布」は40~50代の主婦やカリカリとした梅が好きな人をターゲットにふりかけだけでなく、混ぜご飯やトッピング用途も提案していく。

 

バリバリ職人ペヤング激辛やきそば味を期間限定で発売

「バリバリ職人ペヤング激辛やきそば味」はバリバリ職人シリーズの第5弾で2月10日から5月15日までの期間限定商品。激辛ソースを配合し、刺激的な辛さを引き出しており、一度食べ出したら止まらない味に仕上げている。減塩ギフト商品「GA―20」、「GAー30」は健康志向の50歳以上のシニア層が、同じく相手の健康を気遣い、同じシニア層に贈るニーズに応えるもので、標準調味液比30%減塩の調味液を使用している。

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