中国事業正常化へ体制整う|ハリマ化成G(4410)【銘柄探究】

取材メモ|企業取材 証券市場新聞
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製紙用薬品はすでにフル稼働

 新型コロナウィルスによるサプライチェーンへの影響が懸念されるなか、ハリマ化成グループ(4410)の中国国内9生産拠点のうち8拠点が操業を再開した。現地363名の従業員のうち湖北省に帰省していた4名だけが自宅待機しているだけで、従業員家族を含めて感染者はゼロという。
 特に現地の製紙用薬品需要は強く、杭州と東莞工場は春節の間も一部ラインを動かしており、13日にはフル稼働。山東新工場は4日から停止していたが、当局の許可を得て10日に操業を再開しており、こちらもフル稼働になった。操業には従業員のマスク着用が義務付けられているため、不足分は日本からデリバリーしている。
 インキ用樹脂や粘接着剤用樹脂などの生産拠点も17日以降操業を開始しており、停止しているのは欧州子会社ローター社の現地1拠点のみ。上海事務所も21日から活動を再開した。春節明け後の運輸・輸送事情などデリバリーや製紙メーカーの生産動向の見極めが必要だが、製紙用薬品を中心に受注残は豊富で「原料ルートの手配も済んでいる」(会社側)としており、中国事業正常化に向けた体制は整ったようだ。

by 株価チャート「ストチャ」

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