NY市場の波乱は沈静化
2月第1週の東京市場は先月末の動きとは一変し日経平均で2万8000円台を回復、5日には1月14日に付けた2万8979円53円高値更新後のもみ合いソーンに復帰してきた。
スマホ株式取引アプリ「ロビンフッド」で売買を行う個人投資家「ロビンフッダー」によるへッジファンド締め上げに端を発したNY市場の波乱は沈静化し、経済指標改善などを背景としたNY主要3指数の上昇と歩調を合わせる形で先物主導で買い戻しの動きが活発化している。
2月18日に公聴会
今回のSNSによる「ロビンフッダー」の動きに対してイエレン財務長官は規制の在り方などについて検討を進める方針を明らかにしており、この問題をめぐっては米国議会でも2月18日に、関係者に証言を求める公聴会が開かれる予定。個人に対す何らかの規制が具体化すれば、マーケットはネガティブ材料視する可能性があるだけに注視しておきたい。
引き続き個別企業の決算発表に一喜一憂
今週は10日に中国1月消費者物価、中国1月生産者物価以外は目立った経済指標の発表はなく、引き続き個別企業の決算発表に一喜一憂することになる。米国では9日にシスコシステムズとツイッター、国内では8日にソフトバンクグループ、9日に日産自、ホンダ、10日にトヨタ自と自動車大手の発表が控える。既に部品メーカーは相次いで上方修正を発表しており、マーケットの期待を超える好内容になるか注目したい。
ワクチン接種で内需見直し
個別ではソニー(6758)が高値更新する一方、JAL(9201)やJR各社の底値からの立ち直りが目立った。政府が今月中旬からのワクチン接種を目指しており、感染沈静化による経済活動正常化への期待が買い材料にある。予定通り、ワクチン接種が開始されれば内需の見直しが進むかもしれない。
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提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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