TOPIX優位の展開へ【記者の視点】

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日経平均は一時500円を超える下げ幅

注目された米FOMCでは想定通り金融政策は現状維持とし、2023年までのゼロ金利想定を継続した。これを受けて18日の東京市場で日経平均は2月25日以来となる終値ベースでの3万円台回復したが、米10年債の金利が1.7%台に急伸したことを受けて19日のニューヨーク市場はナスダックで3%超の大幅安。19日の東京市場は日銀金融政策決定会合の結果を受けて後場から日経平均は一時500円を超える下げ幅となった。

日経平均からTOPIX構成銘柄へのポジション移動が継続か?

 

今回の日銀会合では上場投資信託(ETF)の買い入れをTOPIX型のみに変更すると発表。これを受けて日経平均構成で値嵩の代表格であるファーストリテイリング(9983)は6%を超える大幅安となった。半面、TOPIXはプラスで引けており、日銀の発表を反映する動きになっている。TOPIX構成比率が高い銘柄では三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などの金融やホンダ(7267)、NTT(9432)などが高く、週明けも日経平均からTOPIX構成銘柄へのポジション移動が継続するかも知れない。

 

ナイトセッションでは一時2万9000円を割れる

 

週末のニューヨーク市場は、3月末期限だったSLR(銀行規制)の緩和措置を延長しないと発表したことを受けて銀行による国債の売りが出るとの懸念から一時、10年物国債利回りは1.74%まで上昇した。これを受けてNYダウは一時367.23ドル超下落し、225先物のナイトセッションも2万9000円を割れる場面があった。ナスダックはハイテク株の買戻しで上昇していることから、東京市場でもハイテク株は堅調推移が予想されるが、週明けの日経平均は続落のスタートが予想される。

パウエル氏とイエレン氏の発言に注目

今週は23日に米10~12月期経常収支、25日に米10~12月期GDP確報値が発表され、24日の米5年債入札が予定される。
パウエルFRB議長は22日から25日に開催される国際決済銀行(BIS)サミットに参加し、演説が予定されている。これに加えて23日と24日はイエレン財務長官と上下両議会でコロナ対応の経済対策に関する四半期に一回のビデオ公聴会が予定しており、パウエル氏とイエレン氏の発言がマーケットの不安を沈静化させるが注目した。

期末接近で高配当銘柄も

国内では25日の40年国債入札以外で目立ったイベントはなく、29日の権利付き最終日へ向けて高配当や厚優待銘柄への物色意欲が高まろう。期末41円で年76円配当を維持、100株以上一律で商品1点を選べる「ふるさと優待」を行うオリックス(8591)は18年5月以来の2000円奪回を伺う動きになっている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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