下げ止まりを待つ【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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週明けは大幅安でのスタート

6月第3週の東京市場は、15日と16日に開催されたFOMCの結果発表に振り回される展開になったが、結果的に日経平均は2万9000円前後でのレンジ内の動きに終始した。FOMCは2024年以降と想定していた利上げを23年中に2回へ修正し、事前予想で1回と見ていた市場関係者に衝撃を与えたが、その後、更に週末にはセントルイス地区連銀のブラード総裁が「1回目の利上げ時期は22年の終盤になる」と発言しFOMC参加者の政策金利予想よりも早期の利上げを示唆したことから週末のニューヨーク市場は533ドル超の大幅安となり、225先物のナイトセッションも2万8420円で引けている。これを受けて週明けは大幅安でのスタートとなるのは確実で下げ止まる場面を待つことになる。

今週からIPOラッシュ

加えての中国経済指標が一部で下振れしていることには注意が必要。これを懸念しているためか、コマツ(6301)の下落基調が続いていることに加えて日本郵船(9101)や商船三井(9104)などの海運株も高値更新後に調整入りしている。物色の方向としては、強い米国で半導体を中心とするグロース銘柄、西側諸国の対中強硬政策で中国関連銘柄売りの構図か。
今週は20日に東京や大阪などで緊急事態宣言が解除されることから、それによる感染への影響と経済活動正常化へ向けた道筋が見えるかに注目。アイ・パートナーズフィナンシャル(7345)を含めた23日の3社上場を含めて月末に向けてIPOラッシュになることも注目。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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