4連休明けは買戻しの動き【記者の視点】

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日本電産の好決算が追い風

7月第4週は、19日のニューヨーク市場で3指数揃って急落した流れを受けて、225先物のナイトセッションでは2万7060円まで急落、日経平均もこれに追随するかたちで2万7330円の安値を付けたが、その後はニューヨーク市場の反発と買戻しの流れを受けて4連休前の21日は日経平均で2万7548円まで戻して引けている。
国内では引き続きデルタ株による新型コロナの感染拡大が売り材料にされていたが、19日は欧米でもデルタ株感染拡大による経済への影響が懸念されリスク回避の動きになった。ただ、その後は「デルタ株感染拡大にもかかかわらず米国の経済指標は悪化していない」との見方から買戻しの動きとなり、ニューヨーク市場は19日の急落前の水準まで戻している。国内では東京都を中心に感染が急速に拡大しているものの、ワクチン接種の進展で高齢者を中心に重症化率が抑制されていること、菅義偉首相が米ファイザーCEOとワクチン供給前倒しに向けて直接協議を行うことが報じられており、過度な懸念は後退している。
感染拡大への懸念が高まるなかで、2月高値に絡む8月中旬の絶対期日に向けた売りが前倒しででたことも下落に拍車を掛けたようだ。21日のナイトセッションで225先物は2万7910円まで上昇しており、4連休明けは買戻しの動きから2万8000円台回復を期待したい。

26日からは3月期企業の第1四半期(4~6月)発表が本格化

26日からは3月期企業の第1四半期(4~6月)発表が本格化する。21日引け後に発表された日本電産(6594)は連結営業利益で前年同期比60.3%増の445億5500万円と大幅増益となっている。主力企業の好決算が相次げば、需給悪で大幅調整した1部銘柄は値ごろ感からも見直し買いが活発化しそうだ。指数構成銘柄では29日発表予定のファナック(6954)の内容に注目したい。

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