個別銘柄物色は継続【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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買い戻し一巡から膠着状態

8月第4週の東京市場は日経平均で2万7000円割れからの買い戻し一巡後は上値の重い動きとなった。

日経平均で8月20日に2万6954円81銭まで急落したことで底割れ懸念が台頭していたが、その後は緩和縮小を巡りタカ派発言を繰り返してきたダラス連銀総裁のカプラン総裁がデルタ株感染が拡大した場合に方針を修正すると発言したことから、利上げ不安が後退し、NY急反騰と連動する形で戻す動きとなった。ただ、25日移動平均超となる2万7800円に到達すると、買い戻し一巡から膠着状態となっている。

パウエル発言で安心感

週末の27日のニューヨーク市場は3指数ともに上昇しナスダックとS&Pは最高値を更新した。注目されたジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演ではテーパリングについて「年内の開始が適当」との見解を示したものの、早期の利上げ観測は否定したことでマーケットへの安心感を与えた。ナイトセッションの225先物は2万7860円で引けており、週明けは上昇スタートが濃厚だが、アフガンでの米国によるISへの報復攻撃を契機とした地政学リスクには注意を払いたい。

米8月雇用統計など海外指標注視

今週は30日に中国8月製造業PMI、中国8月非製造業PMI、その先は9月1日に米8月ADP雇用統計と米8月ISM製造業指数、3日に米8月雇用統計など重要指数の発表が相次ぐことから、引き続き米国や中国など海外マーケットの動向に左右されることになろう。

総裁選とその先の衆院選に向けて新たな政策に期待

個別ではワクチン開発への期待で塩野義製薬(4507)が高値追いとなり、減産報道で売られていたトヨタ自動車(7203)が出直る動きながら戻りは75日線で上値は抑えられており、一部の強銘柄に資金が集中している印象は強い。物色範囲が広がるまでは、上昇トレンドに乗る銘柄の個別銘柄物色。総裁選とその先の衆院選に向けて新たな政策に期待したい。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

by 株価チャート「ストチャ」

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