日米首脳会談に注目【記者の視点】

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ニューヨーク市場と比較して底堅い

5月第3週の東京市場は19日に日経平均で2万6150円09銭まで売られる場面がったが、週末には336円19銭高の2万6739円03銭と戻して引けており、急落するニューヨーク市場と比較して底堅く推移した。

小売り大手の決算に衝撃

18日のニューヨーク市場では小売り大手の「ウォルマート」と「ターゲット」の決算が供給網の混乱や燃料費の増加、人件費の上昇などを受け、いずれも市場予想を下回る内容だったことを嫌気し、ダウで1000ドルを超える大幅下落となり、続く19日も一時3万1016.41ドルまで売られているが、中国の5年物最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)の引き下げを受けて上海と香港ハンセン指数が大幅反発したことから買い戻しの動きとなった。

ニューヨーク市場に一旦底打ち機運なるか?

週末20日は高く寄り付いた後にダウで一時617ドル超急落し、その後は8.77ドル高で引けてナスダックはマイナス引けながらダウとS&Pはプラスで引けている。この日がオプションSQであったことも影響しているが、売られ過ぎから押し目を買う動きも活発化していた。ナイトセッションの225先物は2万6750円で引けており、週明けは小動きスタートが予想される。ニューヨーク市場に一旦底打ち機運が高まれば2万7000円に接近する場面があるかも知れない。

米国では25日にFOMC議事録

今週は米国では25日にFOMC議事録が発表される。マーケットでは次の利上げで0.5%を超える利上げが警戒されており、今回の議事録で過度な警戒が薄れるかに期待したい。国内では23日に日米首脳会談が開催される。今回の会談ではアジアの国々との連携強化を目指して新たにインド太平洋経済枠組み(IPEF)の発足が米国から提案される見込みながら、これに加えて日米両政府が半導体の研究開発や生産での協力を声明に盛り込むとの報道もある。半導体での声明が実際に盛り込まれれば東京エレクトロン(8035)やレーザーテック(6920)などの半導体関連が物色される可能性があろう。
今週も荒い動き続くニューヨーク市場の落着き待ちながらNY安で連れ安した場面は押し目買いスタンスだろう。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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