4月5日以来の水準にまで上昇
6月第1週の東京市場は日経平均で2万7761円51銭で引け4月5日以来の水準にまで上昇した。
小売各社の5月は大幅な伸び
日経平均についてはニューヨーク市場が大幅調整するなかでも底堅い動きが続いていたが、ダウとナスダック、S&Pの主要3指数が揃って25日線を回復するなかで、週明け早々に2万7000円を回復、指数構成銘柄ではユニクロの5月度既存店+Eコマース売上高が前年同月比17.5%増となったファーストリテイリング(9983)が前日比で5.86%の上昇になったことが貢献した。国内の5月小売売上高ではユナイテッドアローズ(7606)がネット通販を含めた既存店で同41.1%増となるなど、各社とも軒並み大幅な伸びとなっており、経済活動正常化による消費回復を評価する買いも入っているようだ。
週明けの東京市場は反落スタート?
注目されていた米国の5月雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比39万人増加、雇用者数の増加幅が市場予想を上回り、FRBによる積極的な金融引き締めへの警戒が広がったことで3日のニューヨーク市場では3指数揃って下落し、ナスダックは22.5%近い大幅安となっている。これを受けてナイトセッションの225先物では2万7570円まで下落しており週明けの東京市場は反落スタートとなりそうだ。
日本では5月景気ウォッチャー調査
今週は6月10日に225先物のメジャーSQと5月米消費者物価指数(CPI)が発表される。市場の予想ではCPIとコアCPIとも前年同月比の伸び率が前月よりも低下することから、予想通りなら2カ月連続の低下となり、インフレのピークアウト感がポジティブ視されよう。日本では5月景気ウォッチャー調査が発表される。4月は現状が2カ月連続、先行きが3カ月連続で改善した。今回は企業の製品値上げによる影響がどう反映されるか注目。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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