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CPIは伸び加速
週明け13日の東京市場は大幅続落でのスタートで調整色の強い展開となりそうだ。
注目されていた5月米消費者物価指数(CPI)は、市場の予想では前年同月比の伸び率が前月よりも低下し、インフレのピークアウト感を確認することが期待されていたが、前年同月比8.6%上昇と4月(8.3%)から伸びが加速する結果となった。
幻のSQ値
インフレの加速を受けてFRBが秋以降も積極的な利上げを進めるとの見方が強まり、10日のニューヨーク市場は幅広い銘柄に売りが膨らみダウで880ドル安、ナスダック指数も3.3%を超える大幅安となり、ナイトセッションの225は2万7340円まで急落している。6月限のSQ値は2万8122円81銭だが「幻のSQ値」となっており、週明けは下振への警戒感が高まることになりそうだ。
14~15日にFOMC
今週は14~15日にFOMCが開催される。0.5%の利上げが市場のコンセンサスになっているが、今回のCPIを受けて7月以降の利上げに向けてタカ派的なコメントがでれば、警戒感が再び高まることになる。16日には国内で5月の貿易統計が予定される。ウクライナ紛争でエネルギー価格が一段と上昇するなかで輸入額の増加は不可避で、巨額の貿易赤字が確認されれば円安要因になる可能性がり、注意したい。
ニューヨーク市場の動きに左右されず2万8300円台まで戻した東京市場だが、6月第3週以降は警戒感を強めて対応したい。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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