スピード調整を待ちたい【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
目次

日経平均では2万8200円まで上昇

11月第2週の東京市場は米国での中間選挙通過と10月CPIの内容を受けてニューヨーク市場の急騰とともに日経平均では2万8200円まで上昇する動きとなった。
米国労働省が10日発表した10月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比伸び率が7.7%で9月の8.2%から減速し、市場予想の8.0%をも下回る内容になった。これを受けてインフレがピークアウトしたとの見方が拡がっており、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを落とす期待が高まっている。

独裁的なトランプリスクが後退

これに加えて、マーケットでの買い材料になったのが、米国中間選挙の結果。事前予想では共和党が上下院で圧勝するとの見方だったが、下院は勝利したものの、上院は拮抗と民主党が健闘する内容になった。トランプ前大統領が推薦する候補からも敗北が目立ち、共和党の大統領候補ではロリダ州のロン・デサンティス知事の躍進が目立った。デサンティス知事が大統領になれば、野党ともある程度協調できるとし、独裁的なトランプリスクが後退していることも安心感に繋がっているようだ。

決算は金融株で一巡

今週は、15日にNY連銀製造業景気指数、17日に11月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数が公表される。軟調な内容となるとインフレ鈍化としてCPIの内容を追認する形で利上げペース鈍化期待が更に高まる可能性ある。
国内では16日に110月訪日外客数(推計値)が発表され、JAL(9201)やANA(9202)などインバウンド関連の見直しになる可能性もある。決算は三菱UFJ(8306)など金融株で一巡。全般は利食い売りによるスピード調整を待ちたい。

 

株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

購読会員限定コンテンツ

Pocket

記者の視点|企業速報 証券市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次