週初上昇でも後半は膠着感?【記者の視点】

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週末には2万7500円乗せ

2月第1週の東京市場は前週に引き続き日経平均で2万7300円台前後でのもみ合いに終始した。注目されたFOMCでは市場予想通リ0.25%の上げ幅にとどまり、FOMC後のパウエル議長会見では年内の利下げ観測を否定したものの、インフレが鎮静化へ向かい始めたとの認識をポジティブに捉えてニューヨーク市場でのナスダックの大幅高を背景に週末には2万7500円に乗せて引けた。

パウエル議長講演などに注目

ニューヨーク市場での急ピッチな上昇を受けてパウエル議長からは牽制発言がでるのではとの警戒感があったが、「12月から金融環境はあまり変化していない」との発言がでたことでマーケットには安心感が拡がったようだ。今週は7日のワシントン・エコノミッククラブでのパウエル議長講演を皮切りに8日にウイリアムズNY連銀とウォーラー理事の発言機会がある。これらのイベントでマーケットの動きをけん制すべくタカ派的な発言がでなければニューヨーク市場の基調に変化はないだろう。

日銀の次期総裁人事は?

一方、国内では日銀の次期総裁人事について10日を軸に国会提示が予定されている。現副総裁の雨宮正佳氏が選ばれれば円安につながり、中曽宏前副総裁なら円高との見方が支配的。さらに2013年まで日銀副総裁を務めていた山口廣秀氏なら超金融緩和政策の早期終了観測が強まり、急速な円高から株価が急転直下調整に向かう可能性も否定できない。

円安で225先物は2万7620円まで上昇

3日のニューヨーク市場は1月の米雇用統計で雇用者数が市場予想を大幅に上回って増えたことを受けて3指数揃って下落したが、利上げ継続との見方が広がり1ドル131円まで円安が進展しナイトセッションで225先物は2万7620円まで上昇した。これを受けて週初は上昇スタートで2万8000円に近づく可能性があっても週後半は様子見の展開となろう。

決算では?

決算では7日にソフトバンクグループ(9984)、9日にトヨタ自動車(7203)や東京エレクトロン(8035)など主力企業の発表が相次ぐ。

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