膠着感強い動き継続か?【記者の視点】

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戻り売りに押される

2月第3週の東京市場は15日と16日に日経平均で2万7700円を超える場面があったが、週末のニューヨーク市場下落を受けて戻り売りに押される動きになり引き続き膠着感の強い動きになった。

米国での年内利上げ停止期待が後退

14日には政府が経済学者で、 元日銀審議委員の植田和男氏を次期日銀総裁とする人事案を国会に提示したが、「現状では金融緩和の継続が必要だ」と述べたことで報道当初時の不安要因は大きく後退した。ただ、1月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想以上に上昇したことに加えてクリーブランド連銀のメスター総裁が16日の講演で、利上げ幅の0.25%への縮小を決めた2月1日までのFOMCで、0.5%の利上げを主張していたと発言したことで米国での年内利上げ停止期待が後退したことがNY株安に繋がり重石となった。

20日はNY休場

今週は20日がワシントンの誕生日にあたる「プレジデントデー」でニューヨーク市場が休場となり、先週末は連休前の手仕舞い売りもニューヨーク市場下落に繋がっている。週初はNY休場で東京市場は手掛かり材料難で膠着感の強い動きとなろう。22日は1月31日・2月1日開催のFOMC議事録、23日からはインドでG20財務省・中央銀行総裁会議で、FOMC議事録が今後の利上げ動向を占ううえで注目を集めそうだ。

植田次期日銀総裁の所信聴取

国内では23日が天皇誕生日で休場となり、NY3連休明け後も膠着感から抜け出せない状況になろう。その先は24日に国会で植田次期日銀総裁の所信聴取等が予定されており、その発言次第では為替や指数が変動する可能性がある。

3月権利配当取りの動き

個別では決算が一巡して好決算銘柄の見直しや3月権利配当取りの動きか。その代表格は日本製鉄(5401)で年間配を180円(前期160円)への増配で高値追いとなった。東京エレクトロン(8035)などハイテクは正念場に来ている。

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