半導体の主力が相次ぎ買われたが・・・
9月第4週の東京市場は週末27日に日経平均で3万9000円を回復し、比較的強い動きになった。
20日大引け後の日銀植田総裁の会見で、「時間的な余裕はある」とし、追加利上げについては慎重に進める姿勢を見せたことで過度な円高への警戒か薄れていたところにニューヨーク市場ではマイクロンテクノロジーが好決算を受けて大幅高となったことを受けて、1ドル145円台までの円安基調とも相まち、レーザーテック(6920)や東京エレクトロン(8035)、ディスコ(6146)、アドバンテスト(6857)など半導体の主力が相次ぎ買われ指数を押し上げた。
基本的に急落場面は押し目買い
27日は午後からの自民党総裁選で石破氏と高市氏が決戦投票に残ると利上げ慎重派の高市氏への新総裁期待で指数は大引けで3万9829円56銭まで急伸。その後は、石破氏が新総裁に選出され、1ドル146円台まで進んだ円安は142円台前半まで押し戻される動きになり、ナイトセッションの225先物は3万7440円まで急落した。これを受けて週明けは大幅な反落のスタートとなる可能性が高いが、東京市場は基本的にニューヨーク市場と連動していること、自民党政治の路線が大きく変更される可能性が低いことを考慮すれば、基本的に急落場面は押し目買いのタイミングを図る場面だろう。
石破内閣の組閣の顔ぶれに注目
今週は10月4日に米国で9月の雇用統計が発表される。9月失業率は4.2%と前月から横這いの予想で、雇用情勢の軟化が示されれば11月FOMCでの追加利下げへの思惑が高まる。ただし、9月26日は週間の新規失業保険申請件数が市場予想を下回っており、雇用は底堅いと見る。
国内では石破内閣の組閣の顔ぶれが注目される。総裁選で激戦を争った高市氏の入閣となれば、株式市場の過度な不安は後退するのではないか?
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