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円安支えに75日線超え
24日の東京市場は反発しました。日経平均は190円高です。米長期金利上昇に伴い、108円台後半まで円安が進んだことで、輸出株や金融株などに買いが広がりました。これから本格化する決算発表を見極めたいとして積極的な上値の買いは限られましたが、上値抵抗ラインとして意識されてきた75日線を超えたことが市場のムードを明るくしています。東証1部の売買代金は概算で2兆4349億円にとどまりましたが、下値は5日移動平均がサポートしており、海外勢の買戻しが断続的に入っていることから、下値への警戒は必要なさそうです。
1ドル100円前提に2ケタ増益見込む
さて、注目の日本電産(6594)の18年3月期決算は前回予想を若干下回りましたが、20%超の増収営業増益で着地し、19年3月期も6%増収、13%営業増益を予想しました。アナリスト予想を下回っているものの、為替前提レートは1ドル=100円で、大幅な上振れが期待できる内容です。併せてコンプレッサと 半導体ウエハー搬送ロボットメーカー2社の買収も発表しました。ピックアップ銘柄のソウルドアウト(6553)、シスメックス(6869)も好業績が観測されていますが、日本電産の好決算への市場の反応を確認してから投資スタンスを決めたいと考えています。
花咲 翁
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