アップルの業績だけで総投げはクレイジー【記者の視点】

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アップルの業績だけで総投げはクレイジー【記者の視点】

 大発会は波乱の幕開けとなった。東京市場の休場中、2日までは欧米や中国市場とも静かな動きだったが、ニューヨーク市場の2日引け後に発表されたアップルの大幅下方修正が引き金となり、リスク回避で1ドル104円台まで円高が進行、3日のニューヨーク市場の大幅安からCMEの225先物も急落し、大発会はその動きを引き継ぐ形となった。アップルの大幅下方修正については中国市場での販売不振が要因とされているが、iPhoneXS512GBの日本での税別定価16万4800円という超高額なスマホを一般庶民がどれだけ欲しがるかは極めて疑問だ。アップルの販売戦略に問題があることを、中国ではどの製品も売れなくなっているから、他の輸出系の株式を投げ売りするのはクレイジーな発想になる。アップルの業績悪を材料に為替では自動売買のロスカットが市場参加者の少ない正月に発生、これに連動したニューヨーク市場のでの先物からの売りがマーケットを荒らしたと判断できよう。
 週明けからは機関投資家やファンド系も市場に戻ってくることから、真空地帯で荒い値動きになるようなことにはならないだろう。トランプ大統領のツイッターも市場の荒い値動きを意識してか、ポジティブなものも出ててきている。異常ともいえるマーケットが正常になることを期待したい。




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