ヤクルトが反発、腸内の善玉菌が少ないとうつ病リスクが高いことを解明

ヤクルト本社（２２６７）が反発、一時前日比３３０円高の５６４０円まで買い進まれた。９日に腸内の善玉菌が少ないとうつ病リスクが高いことを明らかにしたと発表したことが刺激材料となった。これは国立精神・神経医療研究センター神経研究所（所長 武田 伸一）の相澤恵美子研究員と功刀 浩部長（疾病研究第三部）、同社の辻 浩和室長（中央研究所）らを中心とする共同研究グループが明らかにしたもの。４３人の大うつ病性障害患者と５７名の健常者の腸内細菌について、善玉菌であるビフィズス菌と乳酸桿菌の菌数を比較したところ、うつ病患者群は健常者群と比較して、ビフィズス菌の菌数が有意に低いこと、さらにビフィズス菌・乳酸桿菌ともに一定の菌数以下である人が有意に多いことを世界で初めて明らかにした。この結果から、善玉菌が少ないとうつ病リスクが高まることが示唆された。
証券市場新聞

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