10月SQ値抜けなら調整一巡感【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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米中は「第1段階」の通商合意

 3連休明け15日の東京市場は3日続伸でのスタートが期待される。注目されていた米中閣僚級協議はトランプ米大統領が11日、「第1段階」の通商合意に達したと発表。中国による米農産品の大規模購入のほか、一部の知的財産権や為替、金融サービスの問題などについて合意し、米国は15日に予定していた対中制裁関税引き上げを見送ることを発表した。これらの動きを受けて週末11日のニューヨーク市場はダウで一時517ドル超にまで上げ幅を拡げ、その後は利益確定売りで319.92ドル高の2万6816.59ドルで引けている。225先物のナイトセッションでは2万2040円で引けており、15日に日経平均が2万2000円台を付けてくれば、10月のSQ値2万1842円63銭抜けとなり、調整一巡感が台頭する。

10月第3週は経済指標発表が相次ぐ

 因みに今回の米中閣僚級協議を通過すれば11月16日からのチリでのAPEC首脳会議で再度、米中首脳会談が行われることが濃厚。「第2段階」以降の協議内容は過度に楽観できないが、日経平均は50日移動平均線が下値サポートになり、2万1000円接近では押し目買い意識が働きそうだ。
 10月第3週は14日の日本での祝日に中国貿易収支、15日に中国9月消費者物価、16日には9月米小売売上高など米中での経済指標発表が相次ぐ。これに加えて15日はシティグループ、ゴールドマンサックス、ジョンソンエンドジョンソンなど米企業決算も控えており、海外動向が引き続き注視されることになりそうだ。

輸出系主力に押し目買い意識

 国内では15日の近鉄百貨店(8244)やドトール・日レスホールディングス(3087)などで2月期企業の第2四半期決算が一巡する。今後は3月期企業の発表に関心が移るが、注目された安川電機(6506)は通期予想の大幅下方修正にもかかわらず、売り一巡後は戻す動きになり、ズズキ(7269)も下方修正ながら続伸となっている。輸出系で今後、下方修正されても、アク抜け感から押し目が買われる展開を想定したい。




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