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新興はサンバイオショック沈静化待ち【記者の視点】
この日は大引け間際に売られ日経平均は2万4000円台を維持できなかったが、先週末の急騰後の利益確定売りを吸収しての動きであり、底堅い印象だ。クリスマス休暇で海外投資家の買いが細る懸念はあるものの、現状は売り材料が見当たらないことから、押し目買い方針だろう。
一方、個別ではサンバイオ(4592)がストップ安になる波乱があった。直接的な影響はないものの、同じバイオ系では今年公開のステムリム(4599)が10月以来の安値圏になるなど新興バイオに弱い銘柄が多く、この日上場のベース(4481)が初値形成後にストップ安、ランサーズ(4484)やJMDC(4483)も初値形成後に高値を付けたあとは値を消す動きとなった。スマレジ(4431)が高値更新するなど急騰銘柄も多いが、サンバイオの処分売りを急ぐ投資家が、他の保有株を処分したり、新興好みの個人投資家の買い気を削いだ可能性もある。そのサンバイオはPTS市場でも下限の2745円の気配となっており、このままでは明日もストップ安の可能性が高い。明日は話題のフリー(4478)が公開となるが、サンバイオとこの日のIPO3銘柄の動きを受けて、セカンダリーの動きが鈍る懸念もある。
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