NYダウは730ドル超の大幅安
6月第4週は、新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化が再認識され24日にダウが700ドル超の大幅安となり、これを受けて東京市場も2万2100円台まで下落場面がするあった。週末のニューヨーク市場はダウで730ドル超の大幅安、ナイトセッションの225先物は190円安の2万2320円とニューヨーク市場の下げ幅に比べて軽微ながら、週明けは反落スタートとなりそうだ。
海外の経済指標には注視
感染拡大と連動して売りの一因となったのが、国際通貨基金(IMF)が24日に発表した最新の世界経済見通し。2020年の成長率をマイナス4.9%と4月時点の予測(マイナス3.0%)から下方修正したことを嫌気、これに絡んで欧州系ファンドの売りがなどが指摘されていた。
東京都で感染者が再度増加傾向にあるものの、欧米など海外に比べて感染者が圧倒的に少ない日本株への投資は比較論で安心感高く、週末の25日は反発となり堅調な動きになっていた。ただ、ニューヨーク市場が24日の急落後から戻り切れていない現状を考慮すると週明けは警戒感を引き続き持って行動したい。30日は中国6月製造業PMI、1日に米6月ADP雇用統計と6月ISM製造業景況指数、2日に米雇用統計と重要指標の発表が相次ぐ。強さが目立つナスダック指数が25日線を割れると調整色が強くなるだけに、ニューヨーク市場の動きには細心の注意を払いたい。
IPOのセカンダリーとバイオ
そのような中で、東証マザーズでは24日公開3社と26日公開のコマースOneホールディングス(4496)ともに好スタートを切り、新興人気は健在。アンジェス4563)も高値更新となり、これに続いて窪田製薬HD(4596)も急騰した。IPOのセカンダリーとバイオを中心に新興市場に個人投資家の資金が引き続き向かいそうだ。
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