感染拡大が足枷【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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ワクチン開発期待との綱引き

 7月第3週の東京市場は日経平均で15日に2万2965円56銭まで上昇、6月9日の高値2万3185円85銭抜けが期待されたが、その後は失速し、6月中旬から始まった2万2000円台での長期もみ合い相場からの脱却がかなわなかった。

秋にかけて景気の二番底懸念も

 上値を抑える一因になっているのが、上昇を続けてきたニューヨーク市場の失速。ナスダック市場は13日に1万824.78ポイントを付けた後に急落しているが、ダウも16日には5営業日ぶりに反落し、上値の重さが顕在化してきた。週間の米新規失業保険申請件数が市場予想ほど減らず、雇用回復の鈍化懸念が広がり、航空機のボーイングやマイクロソフト、アップルなどが下落している。新型コロナワクチンの開発進展が下支え要因ながら感染拡大が続いており、秋にかけて景気の二番底懸念も浮上している。

指数的には引き続き膠着状態か?

 一方、国内でも感染拡大懸念が台頭しており、東京都以外でも新規感染者が拡大、連日、緊急事態宣言後での最多を更新しており、政府の旅行需要喚起策「Go To トラベル」の見直しも浮上している。当面は感染拡大とワクチン開発期待の綱引きが続き、指数的には引き続き膠着状態が続きそうだ。

第1四半期発表がスタート

 7月第4週は23日から4連休となるため3営業日しかない。しかも21日の日本電産(6594)を皮切りに3月決算企業の第1四半期発表がスタートすることから、その内容を見極めるまでは部色の方向も見えないだろう。
 個別ではキヤノン(7751)やJR系など安値を更新していた銘柄の戻りが持続するかも注目。




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