今週はノーベル賞ウィーク【記者の視点】

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システム障害で波乱

 

名実ともに下期相場入りとなった10月第1週の東京市場は1日にシステム障害が発生し、午前9時の取引開始から午後3時の取引終了まで全銘柄の株式売買が停止されるという前例のないトラブルに見舞われた。前日9月30日のニューヨーク市場が大幅な上昇となっていたことから、通常通リ取引が行われていれば、ある程度の上昇が予想されていたが、取引再開となった2日は週末ということもあり、値動きの乏しい動きになった。

 

トランプ容態を見極め

 

これに続いて2日はトランプ米大統領が自身のツイターで新型コロナウイルス検査の結果、陽性が判明したことを明らかにしたことで時間外でのNYダウ先が急落、リスク回避の1ドル105円割れまでの円高から2万3000円を割れる場面があった。2日のニューヨーク市場は3指数揃って下落、ダウとS&P500は急落後に戻して引けているもののナスダックは2.22%の大幅下落となった。225先物のナイトセッションは210円高の2万3190円で引けていることから、週明けの東京市場は反発スタートが予想されるが、トランプ大統領の容態次第では、ニューヨーク市場は荒い値動きが想定され、上値追いには慎重となる投資家が増えるだろう。

 

有力候補は?

 

イベント的には5日に医学生理学賞、6日に物理学賞、7日に化学賞、8日に文学賞、12日に経済学賞とノーベル賞の発表が相次ぐ。物理学賞では強相関電子系物性物理学分野の第一人者である東京大学の十倉好紀卓越教授や半導体スピントロニクス分野を開拓した東北大学の大野英男総長が有力候補。受賞となれば半導体関連などで関連銘柄が話題になるかもしれない。

 

米副大統領候補のテレビ討論会

 

7日は米副大統領候補のテレビ討論会がユタ州で開催される。先週の大統領候補テレビ討論会は政策論争がなされず批判を浴びたが、民主党のハリス上院議員とペンス副大統領の討論は中味のある内容として期待されそうだ。

 

小売業の更なる見直し?

 

個別では21年2月期の業績予想を上方修正したJ.フロント リテイリング(3086)や三越伊勢丹ホールディングス(3099)の株価が戻りに転じた。GoToトラベルの東京解禁による「地域共通クーポン」などの需要喚起が奏功すれば、百貨店を含む小売業の更なる見直しが進むかもしれない。




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