225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

相場の格言で「株屋殺すには、刃物はいらぬ」という言い方がある。

相場が動かないと証券会社は収益が悪化してかってに潰れていくという意味であるが、最近の相場はまさしくそれに当てはまる。
海外の株式市場や為替の変動を受けて寄り付きは昨日の引け値より離れて寄ってくるが寄った後の動きが緩慢で上下に大きく動かなくなってきている。
9月に入り最大上下に動いたのは5日の約150円。それ以外は100円前後の動き、6日はわずか70円の値幅である。これでは先物ディーラーとしては収益チャンスが少ない。
動きが少ない時は225オプションでコールの売り、プットの売りを組み合わせた「ショートストラングル」という戦略が有効であるがそれなりに収益を稼ごうと思えば相当の証拠金が必要になる。
9月はディーラーにとっては契約更新月でもある。筆者の現場では2年前をピークにディラーの人数は減少の一途である。残念ながら今月も何人かのディーラーが会社を去ることになる。
格言通り、相場が動かないと収益が達成出来ず辞めていかざるおえないのだ。シビアな世界ではあるがディラーの数の減少を見ると衰退業種であると実感する。
相場は20日、21日の日銀金融決定会合、米国FOMCの結果発表を見るまではこのような動きで、その後暫く動きが出るかもしれないが日銀による「官製相場」が続く限りザラ場の動きは期待できない。(ハチロク)

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