NYに比べて相対的に弱さも
先週の日経平均は前週比末約84円安と2週連続で下落した。
3万円台に近付くと売られるが2万9500円に近付くと買いが入る感じで上値は重いが下値も固い展開であった。
だが、NYダウが34000ドルを突破し連日高値を更新している中では相対的に弱さも感じられる。
「危機管理能力の低さ」が露呈
これも新型コロナウィルスのワクチン接種が大幅に進みいよいよ経済回復が本格化しようとしている米国とかたや新型コロナウィルスの変異株が急速に拡大し第4波に襲われ医療崩壊が現実味を帯びだしている状況との差でもあろう。
感染拡大の封じ込めに成功しているかのように世界に見られてきた日本であるがここにきて「危機管理能力の低さ」が露呈してきている。
とにかく対応が遅い
今まで感染が他国に比べ低く収まっていたのは国の政策のおかげではなく個人個人の危機意識が高かったからと思われる。
その間に政府は危機に対しての具体的な対応が全く取れてない状況でついに第4波がきてしまった。
ワクチン接種も進まず菅首相が焦ってファイザーに追加供給をお願いしたようだがとにかく対応が遅い。
NYダウとの連動性が低くなってきている
多くの国民がオリンピック開催よりも新型コロナ収束を願っているのにその決断ができない政府。そんな状況を見透かされたような相場である。
相場はNYダウとの連動性が低くなってきているが下げる時はより多く連動すると思われるので注意は必要。
13週線が重要な抵抗ライン
今週も感染者数の推移に注目は集まるなか方向感に乏しい展開と思われる。
チャート的には5日線(2万9647円処)、25日線(2万9543円処)が下降しており25日線を割ってくると13週線(2万9264円処)が重要な抵抗ラインとなろう。
指数より個別物色の展開
上値は2万9900円、2月16日の高値を起点とする上値抵抗ラインがこの水準にある。また、この水準には転換線(2万9863円)が位置するがこの転換線を引けで抜いてくれば3万円台乗せの展開が期待できよう。
その上は6日の高値30210円がターゲットとなってこよう。
今週は29300円から30200円を想定。指数より個別物色の展開となろう。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp