日銀の出方を試すように売られる
先週の日経平均は前週比末約662円安となり3週連続で下落した。
先週の下落は日本の新型コロナウィルスのワクチン接種率の低さが悪材料となり大幅に売られた。
20日には前引けのTOPIXが1.25%下げたのにも係らず後場からの日銀のETFの購入はなかった。
それ故、21日も日銀の出方を試すように売られ21日の前場はTOPIXの下落率が2.17%となった。
この日はさすがに後場から介入したようで一応の安心感から翌22日には679円高と大幅上昇となった。
海外投資家は「突っ込んだところを買う」というスタンスに変わった
だが、3度目の緊急事態宣言も発動され景気回復のシナリオが崩れかかっている日本株の上値を買う投資家はおらず海外投資家は「突っ込んだところを買う」というスタンスに変わったように思われる。
蔓延防止等重点措置が発動されている大阪では発動後も感染者は増え続け医療機関は崩壊し始めている。
国民を馬鹿にしてる
今回3度目の緊急事態宣言が出されたが期間を医療専門チームが「最低3週間」と提言しているのを無視し17日間とIOC会長のバッハ氏来日に合わせた日程となった事は国民を馬鹿にしてるとさえ受け取れる。
上値切り下がり型のBOX相場続く
国民の7割がオリンピック中止でも仕方がないと思っているのにそれができない政府のいうことはもはや説得力はない。過剰流動性相場から業績相場への移行を期待される市場だが日本株に関してはまだまだ先のようである。
海外市場が大きく崩れない限り日本株は上値切り下がり型のBOX相場が続くと思われる。
FOMCでは量的緩和縮小を示唆する可能性も
相場は今週後半からゴールデンウイークモードに入る為模様眺めの展開となろう。27日~28日にはFOMCが予定されているが今回は何らかの形で量的緩和縮小を示唆する可能性もあるので注意が必要である。
チャート的には戻りは重くなった
チャート的には今週は一目均衡表の雲の中(2万8858円処~2万9529円処)の動きを予想する。昨年の11月から上回っていた13週移動平均線(2万9294円処)を下回って引けてたためチャート的には戻りは重くなったと思われる。
意識される上値は一目均衡表の転換線(2万9158円処)、25日移動平均線(2万9378円処)、雲の上限(2万9529円処)が上げられよう。
下値は2万8500円処
一方、下値は2万8500円処、この水準では買いが入ってきており押し目買いの水準と言えよう。個別株物色主体の週となろう。
相場レンジは2万8850円~2万9600円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp