2万9000円を挟んでの方向感の無い動き
先週の日経平均は前週比末約7円高となったが月曜日に高寄りしたため、チャート的には2週連続陰線となった。
6月限SQ値は2万9046円40銭と決まったが今週は2万9000円を挟んでの方向感の無い動きとなった。
前半は模様眺め
今週も15-16日に米FOMCを控え、17-18日には日銀金融政策決定会合が行われるため週の前半は模様眺めの動きとなろう。
FOMC後の米長期金利の動きには注意が必要であるが金利上昇で株価が売られたとしてもそこが買い場になる展開はまだ継続していると思われる。
接種率が10%を超えてきたころから株価が上昇
先週も米国やドイツ、オーストラリアなどの主要指数が過去最高値を更新しており海外市場は好調である。
これら上昇している海外のパターンとして新型コロナウィルスのワクチン接種率が10%を超えてきたころから株価が上昇し始めている。
日本もようやく接種率が10%を超えてきておりこの経験則からすると日本もこれから外人投資家に注目され出遅れ物色の対象になる可能性は高い。
外人投資家はFOMC後の参戦に期待
賛否はあろうがどうやらオリンピックの中止は無いようなので日本市場にとって大きなリスクは減ったように思われる。
株価が3万円台を再び回復するには外人投資家の買いが不可欠なのでFOMC後の参戦に期待したい。
雲の薄いところを狙って上昇を期待
チャート的には一目均衡表の雲の下限(2万9268円処)に頭を押さえられている状態である。雲の下限は15日から下降し始め16日には2万8900円台に入ってくる。
この雲の薄いところを狙って上昇を期待したい。ただ、3月18日の高値を起点とした上値抵抗ラインが2万9250円処に位置するためこのラインを抜けてくるまでは戻り売りに押されそうである。
下値メドは?
下値メドは26週線(2万8791円処)その下は2万8500円。上値は抵抗ラインの29250円、その上は29500円となろう。今週も小型株の個別物色が続くと思われる。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp