下がるときは日本株から、戻るときは米国株から
先週の日経平均は前週末比約455円安と4週連続で週足陰線となった。新型コロナウイルスの新規感染者数が緊急事態宣言を発出している東京都を中心に拡大、東京オリンピック開催が危惧されるなどで株価は下落した。
大幅下落は米国株の下落も影響しているが「下がるときは日本株から、戻るときは米国株から」である。
危機管理能力が低い日本
デルタ株の感染はワクチン接種をした人にもかかる人が多く、米国では3回目のワクチン接種を推奨している。
日本においてはワクチン接種率は1回目で30%、2回目終了した人は19.5%であるがそんな中で東京オリンピックは開催される。
来日する選手や関係者はワクチン接種を終えて直近にPCR検査を受けて来日しているがそれでもすでに感染者はでている。
選手村が嫌でホテルに宿泊する選手が出るなど好き勝手に行動する団体も出てきた。
危機管理能力が低い日本なのでオリンピック終了後また新種の「東京株」が発生しないことを祈るばかりである。
当面の下値は?
相場は米国株の戻りにより週初は戻りを試しそうである。
5月13日の安値(2万7385円03銭)、9日の安値(2万7419円40銭)、20日の安値(2万7330円15銭)とも2万7500円を割れば急激に戻りを入れており当面の下値はこの水準のようである。
戻りメドは?
戻りメドとしては一目均衡表の転換線(2万8091円処)、15日の窓埋め(2万8240円21銭)、右肩下がりの上値抵抗ライン(2万8500円処)があげられよう。
鍵を握るのはクレディスイス
鍵を握るのはクレディスイスの買戻しであるが27日、28日にはFOMCが控えているため買戻し一巡後には模様眺めになる可能性が高い。
30日には決算発表のピークを迎えることもあり今週は個別株物色の展開となろう。
今週は2万7500円から2万8500円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp