先々週の急上昇の反動
先週の日経平均は前週末比約1円60銭安と3週間ぶりに反落した。
先々週の急上昇の反動に加えてまたしても中国恒大集団の利払い不履行による破綻懸念も売り材料になってたようだ。
日経平均の出遅れ感は否めない
チャート的には先週指摘した通り一目均衡表の雲の上限を這う形の下落で窓埋め完了後再び上昇に転じた。
ほぼチャートのセオリー通りの動きと言えるがこの間、米国3指数やフランスのCAC40、ドイツのDAX指数が最高値を更新していることを考えると出遅れ感は否めない。
やはり日本株に魅力がない
特にドイツは新型コロナウイルスの新規感染者数が一日5万人を超える中での株価の上昇であり終息してきている日本が上昇してきていないことはそれなりにやはり日本株に魅力がないということだろう。
上昇するのは最後で下落するのは最初
岸田内閣が発足し18歳以下への10万円給付や事業者向けの支援金5か月一括給付など再びバラマキ中心の経済対策だけでは投資家としては日本の成長シナリオが描きにくい。
世界に通用する産業や企業がもっと成長できるような政策を取らないといつまでたっても日本には投資マネーはやってこない。投資マネーは「変化」を一番好むのだ。
変われないうちは「上昇するのは最後で下落するのは最初」のままの日本市場であろう。
続伸の期待は大きい
今週の相場は前週の流れを汲み3万円台回復を期待したいところだ。
先週末の11月SQ値は2万9388円47銭だが引け値はこの値を上回って引けている。一目均衡表の基準線(2万8774円処)、転換線(2万9460円処)も上昇に転じ株価位置も上値にあることから続伸の期待は大きい。
先々週の高値を抜けてくると3万円台チャレンジ
下値も切り上げてきているが上値も下がっており現状は三角持ち合いの形となっている。先々週の高値(2万9800円処)を抜けてくると3万円台チャレンジの展開になると思われるが2万9200円処を割り込むと2万9000円割れの展開も想定できる。
月別勝率65%のアノマリーも期待
11月は過去50年の月別勝率で65%と4月(69%)に次いで上昇しやすい月である。このマノマリーにも期待したい。
今週は2万9200円~3万円のレンジを想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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