上昇のきっかけは?
先週の日経平均は前週末比約1126円高と3週連続高となった。
直近7日間連続高となりこの間の上昇幅は1578円となった。
上昇のきっかけは13日に発表になった米6月CPIであった。
上昇率は大幅であったがそれが返ってインフレピーク感の台頭することとなり長期金利の下落とともに米国株が下げ止まりを見せた。
積極的な買いは見当たらないが薄商いの中で買戻しを中心にスルスルと戻り歩調を強めた。
日足では「赤三兵」
チャートでも抵抗ラインとして意識されていた200日移動平均線(2万7588円処)を抜け週足の52週線(2万7797円処)も上回ってきた。
日足では高値と安値が前日の水準を上回る「赤三兵」となり強い相場を示唆している。
2万8500円程度までの上昇を期待
また、この上昇でボリンジャーバンドが拡大してきており株価は+3σに沿った動きとなっている。
過去のパターンからすると+3σにタッチした後は短期調整後も強い相場となっている。チャート上では2万8500円程度までは期待できそうである。
12ケ月後のTOPIXのEPS
だが本格的な戻り相場にあるかは見極めが必要なようである。
QUICKファクトセットによると12ケ月後のTOPIXのEPS(一株当たり利益)は155.73円と実績値に比べて1割程度伸びる見込みとなっている。
第7波が経済活動を萎縮させる可能性も
世界が新型コロナウイルス禍から経済再開に踏み出し日本も回復傾向にある。
だが、前月比の拡大ペースはここ3ケ月連続で鈍化している。しかも、足元では新型コロナウイルス拡大の第7波がきており経済活動を萎縮させる可能性も高い。
4月-6月期の決算発表には要注目
持続的な戻り相場形成には業績の回復は必至であるため、今月下旬から発表になる4月-6月期の決算発表には要注目である。
下方修正が多いようだと再び売り直される可能性が高いことも注意が必要である。
8月には米FOMCがない
今週は27日に発表される米FOMCの結果が相場に大きく影響しよう。市場は0.75%の利上げを織り込んでいるがやはりそれ以上であれば相場は動揺しよう。
8月には米FOMCがないため強めの数字がでてくる可能性もあり要注意である。
今週の上値ラインと下値は?
今週の上値ラインとして節目の2万8000円、窓埋めの2万8189円35銭、高値の2万8389円75銭が意識されよう。
一方、下値は5日線(2万7430円処)、窓埋めの2万7043円58銭、75日移動平均線(2万6850円処)があげられよう。
戻りを期待しつつ半身構え
一目均衡表では今週雲のねじれが発生する。相場の転機となる場合があるので注意が必要である。
今週のレンジは2万6900円から2万8200円を想定する。戻りを期待しつつ半身構えといった感じである。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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