アイランドリバーサル出現【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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週足では上髭の長い「トンボ」

先週の日経平均は前週末比約216円高と2週連続で上昇したが週足では上髭の長い「トンボ」状態になった。
しかも、高値圏で発生すれば相場の転機とも言われる「アイランドリバーサル」が出現した。
「アイランドリバーサル」とは窓を開けて上昇、下降し翌日反対に窓を開けて下落、上昇した形であり「離れ島」とも言われる。

強い天井感

戻り高値圏での「トンボ」に「アイランドリバーサル」の組み合わせはチャート上では強い天井感を示す。
先週もこの欄で書いたが先週の上昇はメジャーSQに絡むコールの売り方の締め上げ相場に過ぎない。

もみ合いから約1000円分は剥げる?

ヘッジのため先物を買うしかなく木曜日まで押し目無く5連騰した。
SQ通過によって買い需要は大きく減っているので揉みあっていた2万7500円からの約1000円分は剥げる可能性が高い。
もっとも、今回の底堅い動きはバリュー株物色だったため3月決算ものの権利取り狙いで下がったところを拾いたい投資家も多いだろう。
一方通行にはならないと思われるが買い需要が大きく減っている分短期で売り仕掛けもし易い状態だと思われる。

SVB破綻の影響は?

注目の米国2月雇用統計は失業率3.6%と予想外に上昇、平均賃金も+0.2%と1年ぶりの低い伸びとなり大幅利上げの警戒感は後退した。
しかし、米国ではSVBファイナンシャルグループの破綻が発表され金融セクターが大きく売られた。
長期金利の上昇によって収益悪化し破綻ということだが他の銀行に波及しないか警戒感は強まっている。

今週は調整色を強める?

これらによって円高に振れており今週は調整色を強めそうだ。
チャート上での下値メドは転換線(2万8020円処)、上昇時の窓埋め(2万7961円)、25日移動平均線(2万7705円処)、窓埋め(2万7617円)、節目の2万7500円、75日移動平均線(2万7300円処)があげられよう。
一方、上値は5日移動平均線(2万8352円処)、下落時の窓(2万8558円)があげられよう。
今週のレンジは2万7300円~2万8300円を想定。上値の重い展開を予想する。

(ハチロク)

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