米銀行破綻の影響【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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米国上場銀行株の時価総額約60兆円消失

先週の日経平均は前週末比約810円安と3週ぶりに大幅下落となった。
米シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻がきっかけとなり金融不安が欧州まで波及し世界株安となった。
各国の中央銀行は迅速に救済策を発表しているがこの下落で米国上場銀行株の時価総額は約60兆円消失した。

課題は景気後退の軟着陸へ

今週は21日~22日に米FOMCが開催されるがこれらの状況を勘案すると0.25%の引き上げが有力となろう。
また、その後の発表されるドットチャートが注目されよう。
破綻した銀行が特殊な銀行とは言え銀行の破綻は経済活動に影響を与えることは間違いなく今後はインフレ抑制問題から景気後退を軟着陸させることに課題は次第に変わっていこう。

破綻報道がなくても調整局面を迎えてた

チャートでは3月9日の高値(2万8734円79銭)から16日の安値(2万6796円67銭)まで約1938円下落した。
下落過程では「4空」の窓を開けての下落だったため売り圧力の強さが読み取れる。
SQ週であった3月2週目には海外勢が1兆1275億円の売り越しと7年ぶりの大きさで現物株を売り越しており米銀行の破綻報道がなくても調整局面を迎えた可能性は高い。

大幅下落の時は2番底を確認しにくる

下げ幅が短期で約2000円したため短期のリバウンド狙いの買いは入ってくることは考えられるが大幅下落の時は2番底を確認しにくるパターンが多い。
16日の安値を目先の底と見るならば下落幅の38.2%戻しの2万7536円処までは期待できよう。
抜けてくると下落時に付けた窓埋め(2万7631円53銭)が意識されよう。この水準は25日移動平均線(2万7646円処)も位置するため目先は抵抗ラインとなろう。

「明けの明星」が出現

金曜日の戻りでチャート上は「明けの明星」が出現。下げの時に出た「アイランドリバーサル」の逆がでたのでチャートでは反転が期待できる。
ただし窓(2万7057円54銭)を埋めることになると消滅してしまうので注意は必要である。
先物では16日のイブニング取引で26190円まで売られており「イブニング取引の安値、高値はいずれ日中取引でも試しにくる」というアノマリーも頭に入れておきたい。
今週はまずは2万7000円台の値固めの動きになると予想する。

(ハチロク)

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