「PBR1倍割れ改善計画」の影響
先週の日経平均は前週末比約975円高と大幅反発となった。
米国のインフレ懸念が後退し早期の利上げ停止観測が強まったことから金融システム不安で売っていた投資家の買戻しが大きく進んだ。
また、東証の「PBR1倍割れ改善計画」の影響もあってか海外投資家は日本株を大きく買い越している。
買い越し額は昨年4月以来の水準
東証が発表した4月第1週の投資部門別売買動向では海外投資家は現物株を6796億円買い越している。
この買い越し額は昨年4月以来の水準で日本株が見直されて買われていると感じる。
著名な投資家のウォーレン・バフェット氏が商社株に前向きな姿勢を示したことも日本株が見直されるきっかけになっているようだ。
BOX相場を抜けだす可能性は十分ある
街を歩いていても外国人観光客が以前のように戻ってきており景気の回復を期待できる状況になってきたと肌で感じる。
企業業績の回復はこれからだが今後発表される業績見通しも今までの予想よりも改善されると思われる。
今後、海外投資家が日本株のウェートを引き上げてきたらBOX相場を抜けだしてくる可能性は十分あると思われ期待したい。
騰落レシオは過熱感ない
日経平均は先週末で6連騰となった。だが、騰落レシオは104%と過熱感はない。25日移動平均線からの乖離率も2.9%と過熱ラインと言われる5%までは余裕がある。
「幻のSQ値」を早晩抜きたい
3月9日の高値(2万8734円79銭)抜きが射程圏に入ってきたがまずは最後の窓(2万8558円88銭)を埋めると一旦は調整が入り可能性もある。
4月のSQ値(2万8519円43銭)が週末時点では「幻のSQ値」となっていることからまずはこの値を早晩抜いてきたいところだ。
上値は?
日足のボリンジャーバンドでは現在+2σが2万8498円処、+3σが2万8876円処に位置している。
また、週足のボリンジャーバンドでは+2が28万783円処に位置しており今週の上値はこの2万8800円処になると思われる。
一方、下値は13日の窓(2万8163円87銭)、上昇する5日移動平均線(2万8058円処)、節目の2万8000円が意識されよう。
高値もみ合いの相場を想定
今週は戻り高値を視野に入れながらも高値もみ合いの相場を想定する。
レンジは2万8000円~2万8800円を想定する。
(ハチロク)
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