深押しは無く底堅い動き
先週の日経平均は前週末比約70円高となり2週連続週足陽線となった。
8連騰となり年初来高値を更新、その間の上昇幅は約1240円となった。
騰落レシオも133%まで上昇し過熱感が出始めたので週中からは上値が重くなる展開が続いたが深押しは無く底堅い動きとなった。
日本を海外投資家は大きく評価
発表された投資主体別売買動向では4月第1週に続いて第2週目も海外投資家の買い越しは続き現物で1兆499億円の買い越しと9年半ぶりの買い越し額となった。
今年から「物価上昇と賃金上昇」というモードに移行した日本を海外投資家は大きく評価しているようだ。
値上げをこなす日本の消費
あるクオンツアナリストが食品や小売り業界を対象に過去の値上げと株価の関係を検証したところ値上げの回数が多いほど業界内の相対リターンが高いという結果となった。
キッコーマンや味の素が良い例である。値上げできる企業は利益率の改善につながるということだ。値上げをこなす日本の消費に海外投資家も注目しているようだ。
相場の高値を買って相場付きを変えるのはいつも海外投資家である。
今後も海外投資家の現物株の買い越しが継続するかが焦点となってこよう。
次のターゲットは?
チャートでは年初来高値を更新、次のターゲットは節目の2万9000円台乗せ、8月17日の高値(2万9222円77銭)となろう。
25日移動平均線(2万7913円処)からの乖離率は2.3%と過熱感は無いが騰落レシオが再び135.6%と過熱感を示すゾーンに入ってきており警戒感も漂う。
前週と同じように2万8500円を挟んだ展開を想定するが調整が続けば13日に付けた窓埋め(2万8163円87銭)を意識した動きとなろう。
植田総裁初の金融政策決定会合
今週は27日~28日に植田氏が総裁になって初めての金融政策決定会合がある。基本的見解を見極めたいという投資家も多く週末は動きにくくなると思われる。
今週のレンジは2万8000円から2万8900円を想定する。
(ハチロク)
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