下げ止まりの条件は?【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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ブラックマンデー以来の下げ幅

先週の日経平均は前週末比約1757円安と3週連続週足陰線となった。
金曜日には前日比2216円安と一日の下落幅としては1987年10月20日のブラックマンデー(3836円安)以来の下げ幅となった。

その背景は?

背景には日銀の政策金利引き上げ明確化に加え、パウエルFRB議長が9月の金利引き下げを示唆したことにより円高に振れ、円キャリートレードの巻き返しが更なる円高を加速させた。
更に円高による輸出企業の業績懸念に加え米国で発表された経済指標が景気後退懸念を示し米国株も軟調な動きになったことが大きく売られた要因である。
投資主体別売買動向をみても7月最終週に海外投資家は現物・先物合計で1兆5701億円の売り越しと10か月振りの高水準な売りとなっている。

円高一服感が必要

今までの日本株を買っていた「円安、ハイテク株物色、米国利下げ」相場が狂い始めた。
場中の動きを見ても買いが入らず売り仕掛けのやりたい放題である。
円高になれば株価が売られるという構図が止まらなければ日本株独自の浮上は難しい。
日本株が下げ止まるには円高に一服感が出てくるか円高メリット株の物色が広がるかしかないであろう。

チャートでは?

チャートでは25日移動平均線(3万9835円処)からの乖離率が10%や騰落レシオが82%など売られ過ぎのシグナルはでている。
急反転する可能性もあるが今回の下落は為替トレンドの反転がきっかけで急落しており為替の下げ止まりが反転の必要条件となってこよう。

AIも学んでいる

今週は8月限のSQ週である。
先月まではSQ週にコールと絡めて高値を取る動きが活発化していた。AI取引が日常化する中でAIもSQ週は動かしやすいと学んでいることだろう。

落ちてくるナイフは掴むな!

今月はプットを絡めて仕掛けてくる可能性は非常に高い。想定外の動きをする公算も高く「落ちてくるナイフは掴むな」である。
リバウンド相場はSQ通過後になると思われる。
今週のレンジは3万4800円~3万7000円を想定する。

(ハチロク)

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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