そうは簡単にいかない
先週の日経平均は前週末比約2105円高となり3週連続週足陽線となった。
抵抗ラインだった75日移動平均線(3万8293円処)を抜け9月6日の高値(3万9080円64銭)も抜いてきたことから上昇に弾みがついた。
これで9日の安値(3万5257円87銭)が2番底になったという見方ができる。4万円台回復を期待したいところだがそうは簡単にいかないようだ。
「高市トレード」の巻返し
金曜日の引け後に自民党の総裁が石破氏に決まると先物が急落、為替も円高に振れイブニング取引では暴落となった。
金曜日の場中には追加利上げに否定的だった高市氏が1位の獲得投票数だったため円安、株高で反応していた。
しかし、引け後決選投票で金融所得課税の強化を強調していた石破氏が逆転勝利と伝わると「高市トレード」の巻返しが入り暴落となった。
週明けは前週の上昇分を帳消し
首相交代でこれだけ暴落で反応するのは珍しい。変わる自民党を期待していたが結局変われなかった失望売りともいえよう。
力量も不透明な石破総裁だが早速週明けにも手腕が問われる。
政治家の常套句である「注視してます」ではなくマーケットとの対話も積極的にしてもらいたいものである。
金曜日のイブニング取引の先物の引け値は3万7440円と前日比2410円安であり前週の上昇分を帳消しにする水準である。
25日が線が機能しそう
週明けはこの引け値にサヤ寄せしてくると思われるがチャートでは25日移動平均線(3万7571円処)がこの水準に位置し抵抗ラインとして機能しそうである。
割れてくると上昇時付けた窓埋め(3万7394円52銭)がターゲットとなろう。
大きく売られたところは買い向え
また、8月5日の安値を起点とする下値抵抗ラインが3万7000円処に位置するため9日の安値(3万5247円87銭)を2番底とするならこのラインは重要である。
今週は4日には米雇用統計の発表もあり為替の動きに左右されるボラティリティの高い相場展開になると思われる。
国内相場においては石破新総裁の発言に左右されそうだが大きく売られたところは買い向かいたい。
今週のレンジは3万7000円~3万8500円を想定する。
(ハチロク)
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